社民党は、連立政権で実績をあげて党勢の拡大を目指す方針ですが、
沖縄の在日アメリカ軍普天間基地の移設問題などをめぐって、鳩山
総理大臣との間で見解の相違も出始めており、連立政権の中で党の
存在感をどう示していくかが、来年の参議院選挙に向けた課題となります。
社民党は1月に、連立政権参加後初めてとなる党大会を開き、連立
政権で雇用対策などに取り組むとともに、普天間基地の移設問題では
沖縄の負担軽減に向けアメリカ側と粘り強く交渉していくなどした
運動方針を決めることにしています。普天間基地の問題で、社民党は
グアムなどへの移設を求めていますが、鳩山総理大臣は先週、
抑止力の観点からグアムに全面的に移設することは難しいという
認識を示しました。また、憲法改正問題についても、鳩山総理大臣は
議論の必要性に言及するなど、社民党との見解の相違も出てきています。
党執行部は、来年の参議院選挙で議席を増やすためには、政権の
中で実績をあげたうえで民主党などと選挙協力を行うことが不可欠だと
していますが、党内には、普天間基地の移設問題などで党の方針を
貫くことができなければ、支持者の信頼を失うという懸念もあり、党の
存在感をどう示していくかが課題となります。NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014724831000.html