政府は、一般会計で過去最大の92兆円余りとなる、鳩山政権にとって
初めての来年度予算案について、25日中の閣議決定を目指し、
与党側と詰めの調整を進める方針です。
政府がこれまでに大枠を固めている来年度予算案は、歳出のうち、
政策に充てる「一般歳出」が過去最大の53兆円台半ば、地方交付税
は17兆4800億円、国債の返済に充てる国債費は20兆5000億円
程度となっています。また、歳入のうち、税収は景気悪化で大幅に落ち
込んだ今年度並みの37兆4000億円程度、国債の発行額は44兆円
台となり、税金以外の収入は特別会計の積立金など、いわゆる
「埋蔵金」の取り崩しなどで10兆円台半ばが確保される見通しです。
この結果、一般会計の総額は、過去最大だった今年度の当初予算を
大幅に上回る92兆円あまりとなる見通しです。政府は、この案を
24日、与党との作業チームに示しましたが、社民党と国民新党は、
▽税金以外の収入の活用でさらなる上積みを図って93兆円に近づけ
ることや
▽診療報酬全体の改定率の上げ幅を、政府案の0.19%より、さらに
上積みすること、さらに
▽来年度から支給する「子ども手当」の財源についても、地方の負担
を、より少なくすることを要望しました。このため政府・与党は25日、
与党3党の党首クラスで作る基本政策閣僚委員会を開くなど詰めの
調整を進め、25日中に来年度予算案の閣議決定を目指すことにして
います。NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014642471000.html