北陸新幹線(長野−金沢間)の建設負担金の支払いを拒否してきた新潟県の
泉田裕彦知事が、09年度の未払い分104億円を全額支払う考えを固めたことが
23日、分かった。25日に前原誠司国土交通相と面談し、懸案事項の協議が
継続される見通しになったため。
前原国交相が10月に駅舎工事などを認可したが、泉田知事が「県の意見を聞いて
いない」と反発。11月に国地方係争処理委員会に認可無効の審査を申請した。
さらに、国との信頼関係が失われたとして、09年度負担金の一部13億円の支払いを
拒否し、建設主体の鉄道・運輸機構と結んだ支払い協定書の破棄を通告した。
関係者によると、面談で、県が主張する上越駅への全列車停車や並行在来線への
国の支援などについて、国交省が県と協議を続けることで合意する。これを受け、
09年度負担金計121億円のうち、未払いの104億円を支払うと表明する。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091224k0000m010092000c.html