戦後を代表する国民的な俳優として親しまれ、先月亡くなった森繁久彌
さんに対する国民栄誉賞の表彰式が、22日夕方、総理大臣官邸で
行われ、鳩山総理大臣から森繁さんの遺族に表彰状と記念品が贈られ
ました。
森繁久彌さんは、映画「社長」シリーズや舞台「屋根の上のヴァイオリン
弾き」など多くの作品で戦後を代表する国民的な俳優として親しまれて
きましたが、先月、96歳で亡くなりました。22日夕方、総理大臣官邸で
行われた表彰式には、森繁さんの次男の建さんや孫、それにひ孫が
出席しました。そして、鳩山総理大臣が「森繁さんは、芸能の分野で長
年にわたり第一線で多彩な活躍をされた。優れた演技と歌唱は広く国
民に愛され、夢と希望とうるおいを与えた。日本のおじいさんであり、ほ
んとうに惜しい」と述べて、建さんに表彰状と盾、それに記念品を贈りま
した。
表彰式のあと、建さんは記者団に対し、「父が亡くなって悲しんでいると
きに、逆に明るいニュースをいただき、ありがたく思っている。父もたい
へん喜んでいると思う。最近、日に日に父のすごさや偉大さを今さらな
がら感じている。偉大な父だった」と話していました。NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014595401000.html