福岡県町村会 「裏金で副知事接待」と逮捕職員が供述
12月17日5時0分配信 毎日新聞
福岡県の中島孝之・副知事(67)が、同県町村会(福岡市博多区)の
裏金で飲食などの接待を繰り返し受けていたと、詐欺事件で逮捕された
同会職員らが供述していることが関係者への取材で分かった。
職員らは町村会から詐取した金を裏金として保管していた。県警は
接待場所とみられる福岡市・中洲の高級クラブや飲食店など数店を
家宅捜索し供述の裏付けを進めている。
中島副知事は毎日新聞の取材に対し、町村会幹部らとの飲食は認めて
いるが「接待は受けていない」と否定している。
詐欺事件では、町村会業務課参事、天野敏哉容疑者(49)、福岡市の
印刷会社社長(55)ら4人は、06〜07年に数回、会がコピー用紙を、
社長の会社から購入したように偽装。
架空の請求書を町村会事務局に提出する手口で、計約100万円をだまし
取った容疑で11月25日に逮捕された。
その後の捜査で町村会や、同会と事務所が同じ建物にあり、宝くじ収益
を扱う同県市町村振興協会などを通じて、計1000万円前後を詐取して
いた疑いも判明した。中島副知事は町村会顧問や振興協会の副理事を
務めている。
関係者によると詐取した金は天野容疑者が管理する金融機関の口座に
入金されていた。天野容疑者は第三者からの依頼を受け、中島副知事
の接待費用として現金を引き出したという趣旨の供述をしている。
【岸達也】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091217-00000002-maip-soci