政府の「地域主権戦略会議」の初会合が総理大臣官邸で開かれ、来年夏を
めどに総合的な改革の具体案を盛り込んだ「地域主権戦略大綱」を取りまと
めるなどとした工程表の案が示され、今後、スピード感をもって改革を進めて
いくことを確認しました。
初会合には、関係閣僚や地方自治体の代表らが出席し、冒頭、会議の議長を
務める鳩山総理大臣は「ふるさとで暮らし、自分の思いや発想、行動が実現が
できる、そういう国にしていきたい。地域主権の世の中を実現するための段取り
工程表を、この会議で決めていただきたい」とあいさつしました。
そして、原口総務大臣が第1次の「地域主権推進一括法案」を来年3月に国会に
提出したうえで、来年夏をめどに総合的な改革の具体案を盛り込んだ
「地域主権戦略大綱」を取りまとめるとした、改革の工程表の案を示しました。
これに対し、出席者からは、今後、どのような国家像を描いて改革を進めるのか
明確にすることが重要だといった意見や、もっと早く取り組むべきだといった意見
が出され、今後、スピード感をもって改革を進めていくことを確認しました。
また、会合では、地方が行う業務に国が法令で基準を定めている条項の見直しや、
「国と地方の協議の場」の法制化を進めることなどを盛り込んだ、改革の推進計画
の案も示され、今月中に閣議決定することを確認しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014392041000.html#