PAC3を段階配備、閣僚委が基本方針案
政府は11日、2010年度の防衛力整備に関する閣僚委員会を首相官邸で開き、
地対空誘導弾パトリオット・ミサイル3(PAC3)の全国拡大配備の段階的実施や、
沖縄の普天間飛行場移設の関連経費計上などを盛り込んだ基本方針案をまとめた。
来週にも基本政策閣僚委員会や安全保障会議を開き、正式決定する。
防衛省は航空自衛隊の3個高射群に配備されているPAC3を全国の6個高射群に
拡大することを求めていたが、予算節約のため、レーダーやミサイルなど主要部分ごとに
PAC3への改修を段階的に実施することで関係閣僚が合意した。
現行の米軍再編計画を前提とした普天間飛行場移設の関連経費や沖縄の米海兵隊の
グアム移転経費は、米国との協議継続の観点から計上する方針も確認した。
10年度の防衛力整備に関する基本方針は、防衛計画の大綱と次期中期防衛力整備計画
の策定が来年末に先送りされたことを受け、防衛力整備の「空白」を埋めるために作られる。
(2009年12月12日07時29分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091212-OYT1T00021.htm