デンマークで開かれている温暖化対策の国連の会議=COP15は、
発展途上国にも対策の強化を求める新たな議定書作りの議論を
進めるかどうかをめぐって、途上国グループが2つに分かれて激しく
対立し、全体会合が2日連続で中断する事態となっています。
COP15は、京都議定書に続く新たな議定書の採択が難しいことから、
議定書の骨格だけを定める政治合意を目指しています。ところが、
10日、前の日に続いて南太平洋のツバルなどの島国が「温暖化対策
は一刻の猶予も許されない」として、途上国も含むすべての国に対策の
強化を求める新たな議定書作りの議論を直ちに始めるべきだと訴えま
した。
これに対して、中国などほかの途上国が、先進国だけが削減義務を
負っている京都議定書の延長をまず議論すべきだと主張し、途上国
どうしが激しく対立するなか、全体会合は2日連続で中断しました。
一方、日本の古屋大使は中国の何亜非外務次官と会談し、途上国の
温室効果ガスの削減行動について、国際機関による検証の義務付けを
受け入れるよう求めました。これに対して、中国側は、先進国の支援を
受けたケース以外は検証を受ける必要はないという従来の主張を繰り
返し、議論は平行線をたどりました。NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014339121000.html