日銀が追加金融緩和へ　臨時会合、政府が協調要請　[12/01]

日銀が追加金融緩和へ　臨時会合、政府が協調要請　2009/12/01 14:06

　日銀は１日、臨時の金融政策決定会合を開いた。追加的な金融緩和策を決定する。
政府は同日、円高・株安への対応を含む追加経済対策を週内に策定するとした文書を
閣議了解し、「政府の取り組みと整合的になるよう、日銀に金融面から経済を下支え
するよう期待する」と協調を求めた。

　政府、日銀は急激な円高が景気の「二番底」を招く恐れがあると懸念、日本経済の
足かせになっているデフレ克服に向け歩調を合わせる。鳩山由紀夫首相が１日にも
白川方明日銀総裁と会談する。

　財政政策の手詰まり感を背景にした「日銀頼み」は、金融政策に関する日銀の独立性を
脅かしかねないとの指摘も出そうだ。

　市場では「臨時会合で国債の買い切りの増額に踏み切る」との見方が出ている。日銀は
現在、月１兆８千億円の長期国債を購入している。日銀は１７日から２日間の日程で１２月
の決定会合を開く予定だった。

　菅直人副総理は閣議後の記者会見で、「（資金供給を増やす）量的緩和策は一般的に
デフレを強めない方向の影響がある。日銀として何らかの期待に応えてくれるだろう」と
強調。藤井裕久財務相も「量的緩和に仮になれば経済効果はある」と述べた。

　政府は１１月２０日にデフレを宣言。日銀の白川総裁も同月３０日の講演で日本経済が
デフレ状態にあると認定、デフレ克服に最大限努力すると表明していた。

　政府は２次補正の規模を２兆７千億円超とする方針だが、閣議了解の文書では２００９年
度第２次補正予算案の規模を明記しなかった。「為替市場の動向について厳しく注視」する
とし、過度な円高への警戒感を表明した。

http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009120101000323.html