長妻厚生労働大臣は閣議のあとの記者会見で、日本が輸入契約を結んでいる
スイスの製薬会社が製造した新型インフルエンザのワクチンについて、副作用
の実態などを調べるため、日本より先に接種が始まるスイスかドイツに担当者を
派遣する考えを明らかにしました。
新型インフルエンザのワクチンは先月から国産のワクチンの接種が始まって
いますが、来月からはイギリスとスイスの2つの製薬会社から輸入を開始する
予定です。
この輸入ワクチンに関連して、長妻厚生労働大臣は「スイスの製薬会社が製造した
ワクチンが今月、スイスとドイツで承認されたと聞いており、接種が早く始まったほうに
調査団を派遣したい」と述べ、副作用の実態などを調べるため、日本より先に接種が
始まるスイスかドイツに担当者を派遣する考えを示しました。
また、記者団が「調査結果によっては、ワクチンの輸入を承認しない可能性があるか」と
質問したのに対し、長妻大臣は「安全性が確認できなければ承認はできないので、
重大な問題があれば承認に影響は出てくる」と述べました。輸入ワクチンをめぐっては、
イギリスの製薬会社が製造したワクチンが重い副作用を起こす可能性があるとして、
カナダ政府が使用の中止を決めたとされていることを受けて長妻大臣は23日、
実態把握のため担当者を来月上旬までに現地に派遣する考えを示しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013968441000.html