「国策捜査」と無罪主張=日債銀元会長ら上告審弁論−最高裁
旧日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)の粉飾決算事件で、証券取引法違反
(有価証券報告書の虚偽記載)罪に問われ、一、二審で有罪とされた元国税庁
長官で元同行会長の窪田弘被告(78)ら旧経営陣3人の上告審弁論が9日、
最高裁第2小法廷(古田佑紀裁判長)であり、弁護側は事件を「国策捜査」と批判し、
無罪を主張した。
判決期日は後日指定される。二審の結論変更に必要な弁論が開かれたため、
逆転無罪の可能性が出ている。
1998年3月期決算の時点で、旧大蔵省が前年に出した通達による新たな基準で
会計処理をする必要があったかが争点。弁護側は「通達は公正な会計慣行では
なかった。金融実務界の慣行を無視した訴追を容認した一、二審は正義に反する」と
訴えた。検察側は上告棄却を求めた。(2009/11/09-17:00)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009110900634