予算 「事項要求」で増額懸念
各省庁が15日、財務省に再提出した来年度予算案の概算要求の中には、
要求額とは別枠で金額を明示していない「事項要求」が数多く盛り込まれて
いることから、予算額がさらに膨らむ懸念も出ています。
このうち総務省は、概算要求の中で別枠の「事項要求」として、1兆1000億円
余りを増やすことを念頭に自治体の財源不足を補う地方交付税の増額を求め
ています。
厚生労働省は、所得の低い母子家庭を対象に支給している「児童扶養手当」を
母親のいない父子家庭にも支給するなど、11の「事項要求」を提出しています。
このほか環境省は、省エネ家電を購入した人にエコポイントを交付する制度の
ための予算を、文部科学省は大学生などの希望者全員が受けられる新たな
奨学金制度の創設に必要な予算を、それぞれ「事項要求」で求めています。
各省庁は、年末までの予算編成でこれらの「事項要求」についても計上するよう
求めていくとしていますが、このままでは概算要求の段階で過去最大になって
いる予算額がさらに膨らむ懸念も出ています。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013162511000.html