戸別所得補償 来月半ばに決定
農林水産省は、15日に再提出した来年度予算の概算要求で、コメを対象に実施する
「戸別所得補償制度」に関連事業とあわせて5600億円余りを盛り込み、農家に支払う
具体的な金額など制度の詳細を来月半ばまでに決める方針です。
「戸別所得補償制度」は、農産物の販売価格が生産費を下回った場合に、その差額
を国が補てんするもので、農林水産省は来年度は対象をコメに絞って全国で実施する
ことを決め、関連する事業とあわせて5618億円を来年度予算の概算要求に盛り込み
ました。制度の対象になるのは、生産数量の目標に沿って生産を行うコメの販売農家で、
過去数年間の生産費と販売価格との差額を全国平均で算出し、面積に応じて一律に
交付するとしています。また、民主党はこれまで品質や生産規模などに応じて補償額を
上乗せするとしていましたが、モデル事業と位置づける来年度はこうした上乗せは見送り
ます。農林水産省は、制度を実施するうえで前提となる生産数量の目標や、面積あたりの
具体的な補償額などの詳細をことしのコメの収穫量などを踏まえて来月半ばまでに決める
方針です。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013150001000.html