09年度補正予算 削減額3兆円到達 地方から不満も [09/10/10]

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1@株主 ★
09年度補正予算:削減額3兆円到達 地方から不満も

 09年度補正予算の見直し額が政府の目標とする3兆円に到達する見通しになり、
鳩山内閣は最初の大きな関門を越えることができそうだ。公共事業削減には地方
から不満の声が上がるほか、盛り込むべき予算を来年度に先送りして削減額を
増やした事業も含まれている。鳩山由紀夫首相は9日、2次補正予算で景気対策を
検討することを示唆しており、今回の削減分を子ども手当など10年度の新たな政策
の財源7.1兆円にどれだけ充てられるかは不透明だ。

 当初の提出期限だった2日までに各省が提出した削減額の合計は2兆5169億円で、
目標の3兆円には届かなかった。鳩山首相の指示で、7日から行政刷新会議担当の
古川元久副内閣相らを中心に、削減額を上積みさせる作業を開始。各省に個別の事業を
挙げるなどして見直し案の再検討を迫った。

 厚生労働省は854億円の削減額の上積みを回答。医師確保など地域医療の充実に
充てる「地域医療再生臨時特例交付金」(3100億円)の一部事業を減額することで、
750億円をひねり出した。

 ただ、地域医療再生の削減は、「今年の診療報酬改定を行う際に十分に医療に
資する対応を行う」との条件付きで、診療報酬の増額などで削減分を手当てすると
みられる。失業者対策なども削減対象となっているが、雇用不安が強い中、来年度
以降も改めて手当てが必要になりそうで、結局、補正予算から来年度予算への
「付け回し」に終わる可能性もある。

 また、2日時点で予算の約5割弱を削った農林水産省や3割強削った防衛省などは
「切れるものは全部切った。これ以上は無理」(山田正彦副農相)と削減額の上積みは
ゼロ。「削減率が一ケタの経済産業省や財務省をもっと削るべきだ」と、他省庁を批判
する声も上がり、予算削減の難しさを浮き彫りにした。

http://mainichi.jp/select/today/news/20091010k0000m010151000c.html