整備新幹線 凍結の対象とせず
前原国土交通大臣は閣議後の会見で、今年度の補正予算の見直しで焦点の
1つとなっていた、整備新幹線の5つの区間の前倒し工事を進めるため計上して
いる733億円の国費については、凍結の対象にしないことを明らかにしました。
今年度の補正予算には、北海道新幹線と東北新幹線、それに北陸新幹線と
九州新幹線の鹿児島ルートと長崎ルートの5つの区間の整備新幹線の前倒し
工事を進めるため、国費として733億円が計上されています。鳩山政権が
行っている今年度の補正予算の見直し作業では、この整備新幹線の工事を
凍結の対象にするのかが焦点の1つになっていましたが、前原国土交通大臣は
閣議後の会見で、凍結の対象にしないことを明らかにしました。
また、前原大臣は整備新幹線のうち、「北陸新幹線」の長野から金沢の間の
線路や駅舎などの建設工事について、9日付けで実施計画を認可したことを
明らかにしました。この工事をめぐっては、新潟県の泉田知事が地元の
負担金が増額されたことなどを理由に国が認可を出すことに同意していません
でしたが、前原大臣は「行政手続きの遅延によって開業を遅らせてはならない。
地元の了解は法律の要件ではない」としています。これについて、新潟県の
泉田知事は「法律に定められた沿線の自治体からの意見聴取がないままに
手続きが進められていると考えざるをえない。たいへん遺憾であり、国の認可
手続きの撤回を申し入れるとともに、県の補正予算に盛り込まれている
北陸新幹線の建設負担金の執行停止を検討せざるをえない」と反発しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013020651000.html