愛の抜てき小沢ガールズ青木氏を副幹事長
民主党の小沢一郎幹事長(67)が7日、与党幹事長に復活して初めて、党本部で
会見を開いた。新しい党役員会と幹事長室のメンバーを発表し、衆院選東京12区で
公明党の太田昭宏前代表を退けた青木愛衆院議員(44)を、14人いる副幹事長の
1人に起用した。青木氏は8月の衆院選で、小沢氏から直々に要請されて参院から
くら替え当選。「小沢ガールズ」の中で最も小沢氏に近く、今回、女性議員で執行部
入りしたのは青木氏ただ1人だけ。小沢氏の強い信頼をあらためてうかがわせた。
副幹事長ポストは、衆参の当選1〜4回で、青木氏同様、小沢氏に近い議員が中心。
小沢氏は、青木氏起用の理由には触れなかったが、女性議員が1人の理由は
「別にありません。女性もいっぱいいるが、たまたま年次や、そのほか(の要素)を含め
てそうなった」とだけ述べた。老壮青のバランスも「うん、いいんじゃないですか」と答えた。
また、各閣僚から副大臣への就任要請が殺到したが、処遇が決まっていなかった
細野豪志衆院議員(38)も、副幹事長として小沢氏を支えるほか、組織委員長兼
企業団体委員長に就任。こちらも小沢氏の信頼が厚いといわれる。対照的に、
枝野幸男衆院議員ら小沢氏と距離を置いてきた中堅議員らの起用はなく、「小沢色」は、
ますます強まった格好だ。
このほか、輿石東参院議員会長(73)を幹事長職務代行とし、選対委員長には
石井一参院議員(75)と、参院のベテランを起用。顔ぶれは「(鳩山)代表には任せ
ていただいている。輿石さんと相談して決めた」という。小沢氏は「政党は選挙、
民主主義は選挙」と強調、来年夏の参院選を意識した布陣だと認めた。8日告示の
参院静岡、神奈川両補選にも「鳩山内閣誕生直後の意味でも、1議席1議席という
意味でも大事。全力で頑張っていかなくては」と述べ、閣僚を含めて応援態勢を組む
方針だ。
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