提出法案の調整進まず動き鈍い政府、与党と温度差 臨時国会 [09/10/03]

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1 @株主 ★
提出法案の調整進まず=動き鈍い政府、与党と温度差−臨時国会

 臨時国会で実現を図る政策課題をめぐり、政府と民主党との調整が進んでいない。
政治主導を掲げて政権交代を果たした鳩山政権にとって最初の本格的な国会。
本来なら多くの法案を成立させて成果をアピールしたいところだが、政府側の動きは
鈍い。背景には、細部を詰めないまま多くの政策を衆院選マニフェスト(政権公約)で
打ち出した準備不足もありそうだ。

 政府・民主党は今月中下旬に臨時国会を召集し、12月上旬までの会期を想定して
おり、提出法案の数や内容を踏まえ、召集日を決定する方針。党側は、衆院選圧勝の
勢いに乗り「選挙での約束になるべく早く取り組んだ方がいい」(山岡賢次国対委員長)と
積極的な法案提出を主張する。これに対し、政府サイドは「限られた会期なので、重要
法案に絞る」(平野博文官房長官)と慎重。提出する法案が一本も決まっていない状況だ。

 新設した国家戦略室などは、「政治主導」を実現するための中核組織。選挙期間中、
多くの党幹部は、権限を明確にし「局」に格上げする法案を臨時国会に提出するとして
いたが、平野長官は2日、「(来年1月召集の)通常国会でもいい」と先送りを表明した。
さらに官邸から提出法案に関する連絡や相談がないため、党側からは「国会の日程も
組み立てられない」(国対筋)との不満が漏れる。鳩山由紀夫首相は就任するや、
2009年度補正予算の無駄の洗い出しや天下りの根絶、地球温暖化対策などへの
対応に追われている。臨時国会に向けた政府の動きが鈍い事情について、
ある中堅議員は「初めての経験で、多くのことに手が回らないのだろう」と作業の遅れが
一因と分析。一部には、鳩山首相が自身の献金虚偽記載問題を追及されるのを恐れ
「会期を短くしたいのではないか」(元幹部)との見方もある。臨時国会では、鳩山首相の
初めての所信表明演説が行われる。提出法案に関係なく、公約達成への取り組み姿勢を
早速問われるのは間違いない。


http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009100300210