執行停止事業 来週中に決定へ
政府は、今年度の補正予算の見直しについて、予算を執行停止する事業の各省庁の
回答が2兆円を超える規模で出揃ったことを受けて、今後仙谷行政刷新担当大臣らを
中心にさらに上積みできないか精査を進め、来週中には執行停止する事業を最終的
に決める方針です。
鳩山総理大臣は、麻生政権の下で編成された総額14兆7000億円に上る今年度の
補正予算について、緊急性や経済効果の低い事業を洗い出すよう各省庁に指示し、
2日に回答が出揃いました。政府は「現時点ではまだ洗い直し作業の途中段階であり、
具体的な内容は公表できない」としているものの、国土交通省の所管分で8000億円
近い事業、また農林水産省や厚生労働省でもそれぞれ4000億円余りの事業の執行
停止を決めるなど、これまでにあわせて2兆円を超える規模の財源を確保できる見通し
が立ったとしています。
政府内では3兆円程度は確保したいという意見もあることから今後仙谷行政刷新担当
大臣や菅副総理兼国家戦略担当大臣、藤井財務大臣を中心に予算の執行停止をさらに
上積みできないか精査を進めることにしています。これに関連して、仙谷大臣は2日、
記者団に対し「何が不要不急やむだにあたるのか、われわれなりに基準を作って精査
したい。作業は数日で終え、来週中には結論を出したい」と述べました。政府は、来週中
には今年度の補正予算で執行停止する事業を最終的に決める方針で、鳩山政権が
掲げる新たな政策などの財源に充てることにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015871091000.html