予算の一部凍結 学校で影響も
政府は、今年度の補正予算の見直しについて、各省庁からの回答期限を2日としています。
この見直し作業に伴い、補正予算の執行が一部凍結されているため、各地の学校では授業
で使おうとしていた教材を購入できないなど影響が広がっています。
政府は、今年度、補正予算を組んだ事業のうち、緊急性や経済効果の低いものを2日まで
に洗い出すよう各省庁に求めるとともに、この見直し作業に伴い、補正予算の執行を一部
凍結しました。
新しい学習指導要領にあわせ理科の実験器具などを整備するために計上された文部科学
省の補正予算、およそ200億円もその1つで、これを補助金として受け取ることになっていた
全国1400の市区町村の学校で影響が広がっています。
このうち、東京・北区の滝野川小学校では先月中にも買い替える予定だった教材を購入
できなくなり、古いものを使って授業を進めざるをえない状態です。3年生の授業で使わ
れる「送風機」は25年以上前に購入されたもので、動きが悪く、6年生が、体や臓器の
仕組みを学ぶために使われる「人体模型」は、古くなって臓器の部分が欠けています。
滝野川小学校の林四郎校長は「日々の授業に欠かせない教材を購入できず困っています。
一刻も早く予算を執行してほしい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015842311000.html