幹事長就任後初会見 小沢氏選挙一色 党運営は触れず
民主党の小沢一郎幹事長は三十日、参院静岡補選(十月八日告示、二十五日投票)の
公認候補決定にあわせ、静岡市で記者会見した。就任から二週間たって初めての会見
だけに注目されたが、発言の大半は選挙絡み。巨大与党の幹事長としての「所信表明」は
なかった。
小沢氏は、来夏の参院選では定数が複数の選挙区には「可能なかぎり、複数の候補者を
擁立する」と表明した。
選挙の話となると舌もよく回り、「公明党であれ共産党であれ、何党であれ、応援していた
だけるなら歓迎したい」と、勝つためならどの勢力とも組むという持論を展開。半面、党役員
人事や国会対応など、巨大与党の運営方針について胸の内は語らずじまい。
党のスポークスマンという幹事長の役割は、ほとんど気にしていない様子だった。
マスコミ対応を「サービス」ととらえる小沢氏にとっては、政権交代が成就した今、
「サービス」をする必要性は少ないと判断しているとの見方も出ている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009100102000080.html