陣営、民主県連に衝撃
衆院選で初当選した民主党の後藤英友氏(43)陣営で、連座制対象
となる出納責任者の井上広世容疑者(42)が公職選挙法違反(日当買
収)容疑で逮捕された30日、陣営や民主県連に衝撃が走った。後藤氏
は4度目の国政挑戦で今回、比例復活で初当選したばかり。今後の捜
査や裁判次第では当選無効となりかねない事態だけに、関係者の受け
止めは深刻だ。
菊陽町久保田の事務所では、スタッフが報道関係者への対応や情報
収集に追われ、支持者から「大丈夫か」と心配する電話も。事務所責任
者の男性(50)は「詳しいことは分からない」と困惑した様子で話した。
関係者によると、井上容疑者は後藤議員と10代からの親友。後藤氏
の信頼は厚く、今回の選挙戦では当初から選挙活動をサポートし、実
務や会計、スタッフの配置を担当していたという。
事務所に立ち寄ったスタッフの男性は「井上容疑者が了解しないと物
事が進まない状況だった。議員本人も信頼を寄せていただけに残念で
仕方がない」と肩を落とした。
民主県連は今春、衆院選を前に後藤氏陣営を含めた担当者を集め、
党本部の顧問弁護士を招いた講習会で法令順守を呼び掛けていた。
県連幹部は「容疑が事実であれば、どうしてこんな基本的な違反が分
からなかったのか、非常に残念。ボランティアで手伝ってくれた人も多
かったのに…」とショックを隠しきれない様子。参院議員の松野信夫県
連代表は「事実関係がまだよく分からないので、警察の捜査を見守りた
い」と繰り返した。 goo 西日本新聞朝刊
http://news.goo.ne.jp/article/nishinippon/politics/20091001_local_KU_005-nnp.html