総務省は30日、2008年の政治資金収支報告書(総務相所管の
中央分)を発表した。同年中に政党や政治団体が集めた政治資金の
総額は1252億7600万円で、前年より25億4900万円(2%)減少
した。
企業・団体献金は前年比12%減の33億9000万円で過去最少
だった。また、鳩山首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」による偽
装献金問題で、鳩山氏側が08年の個人寄付者69人のうち55人
(計406万円)を実際に寄付はなかったとして削除していたことが明ら
かになった。
08年は、個人献金も前年比13%減の41億8700万円で、大型選
挙がなく、世界的な不況も影響したとみられる。支出総額も1120億
5900万円で前年比22%減だった。
一方、鳩山氏は08年までの4年間に延べ193人分(計2177万
円)の偽装記載があったことを明らかにしていたが、今回の発表によ
り08年の偽装が最も多かったことがわかった。
同懇話会の収支報告書によると、08年の収支報告書で削除された
虚偽の個人寄付者は全体の約8割に上り、残りは首相や母親など親
族ら14人になった。寄付者の記載が義務付けられていない年間5万
円以下の個人献金額(2668万円)は訂正がなく、割合も約65%と
なった。削除した個人寄付分は、首相からの貸付金として訂正された
ことから、貸付金残高は訂正前の8000万円から大幅に増えて
1億177万円となった。
同懇話会と、首相が支部長を務める「民主党北海道第9区総支部」
を合計した収入は1億810万円で、過去5年間で最も少なく、07年に
比べ半減した。goo YOL
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20091001-567-OYT1T00003.html