ＪＡＬ　デルタ航空と資本提携へ　[09/11]

日航、５００億円出資で交渉　デルタと本格協議、役員受け入れ　09/12 21:09

　経営再建中の日本航空に米デルタ航空が５００億円程度を出資する方向で調整している
ことが１２日、分かった。日航はデルタ側から役員を受け入れることも検討する。経営幹部を
米国に派遣し、デルタとの資本・業務提携交渉を本格化させる。

　協力関係にある欧州の航空大手エールフランス―ＫＬＭからも数十億円の資本を導入
する方向で交渉しているとみられ、欧米勢との提携を経営改善計画の柱にする方針。
デルタとの共同運航（コードシェア）などによって、運航コストを削減し、業績回復につな
げる考えだ。

　デルタが日航に対し、５００億円規模の出資に踏み切れば、筆頭株主になる可能性がある。
業務面では、アジア地域や太平洋路線での共同運航が焦点になる。利用者にポイントを
還元するマイレージサービスでの協力も話し合われそうだ。

　日航は米アメリカン航空などと国際航空連合「ワンワールド」を構成し、デルタが参加して
いる別の連合「スカイチーム」と競い合ってきた。

　日航の２００９年４〜６月期連結決算は９９０億円の純損失（赤字）となり、経営不振が一段と
深刻化。日本政策投資銀行などの金融機関から計約１千億円の融資を受ける契約を結んだ。

　改善計画には不採算路線の大幅な廃止や減便をはじめ、０９〜１１年度にグループ従業員を
５千人程度削減する案を盛り込む。再建の道筋をはっきり示し、リストラなどに必要な追加融資
を銀行団に要請するとみられる。

http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009091201000625.html