ロ当局、国民の通信監視を強化 半年で18万人対象 09/11 08:51
ロシア治安当局が国民の通信監視を強化し、今年前半に6万4477人分の電話傍受や、
11万4589人分の手紙など私信の秘密調査が裁判所に許可されたことが、最高裁の
統計で11日までに判明した。ソ連時代をほうふつさせる監視社会の実態が浮かび上がり、
過激派対策に名を借りた政治弾圧との指摘が出ている。
傍受の権限を持つのは、プーチン首相がかつて在籍した旧ソ連国家保安委員会(KGB)
の後身である連邦保安局や内務省機関。ソ連崩壊後に弱まった情報機関の勢力の回復
ぶりも裏付けているといえそうだ。
ロシアの人権団体「人権のために」のポノマリョフ代表は「治安当局は国内に20万人の
過激派がいるとし、ブラックリストをつくっているが、その多くは野党関係者や人権活動家
らだ」と指摘。傍受活動などは、これらの人々を主な対象にしていると批判している。
統計によると、今年前半の傍受・調査許可数の水準は、2007年の水準に比べ、電話で
69%、私信で21%増加。当局が出した許可申請のうち、裁判所が却下した割合は電話、
私信とも3%未満にとどまり、ほぼ当局の思い通りになっている。
06年までの傍受・調査許可数は統計が公表されていないため不明。
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009091101000153.html まるでソ連時代 露当局が通信監視強化
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090911/erp0909111021001-n1.htm