関係正常化に向けて包括的協議を続けてきたトルコとアルメニアは31日、仲介役の
スイスとともに声明を発表し、国交樹立で2国が政府間で基本合意し、国会承認に向け
今後6週以内に国内的議論を完了させるとの見通しを明らかにした。アルメニアのサル
キシャン大統領が10月中旬にトルコを訪問する予定で、この時期を目標に双方が関係
正常化に向け国内の同意取り付けを急ぐ。
トルコとアルメニアは旧オスマントルコ帝国時代のアルメニア人虐殺論議を背景に
、隣国同士でありながら国交はない。昨年のトルコのギュル大統領のアルメニア訪問
などで関係正常化に向けた機運が高まり、今年4月にトルコを訪れたオバマ米大統領
も関係正常化を後押ししていた。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090901AT2M0100F01092009.html