「血圧高いと物忘れしやすい傾向」米大研究チーム発表 [08/30]

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1暗黒男爵φ ★
 血圧が高い中高年は、脳に何らかの損傷を受けて物忘れしやすい傾向にあることが
米アラバマ大バーミングハム校の研究でわかった。高血圧は脳卒中や心臓病などの
危険を増すことが知られているが、認知症予備群も生み出していることになる。
25日発行の米神経学会誌ニューロロジーに論文が発表された。

 研究チームは、脳卒中を起こしたことがない45歳以上の米国人約2万人の血圧データと、
「今日は何日ですか?」といった認知機能テストの結果を分析。高血圧は「最高血圧140
ミリHg以上か最低血圧90ミリHg以上、あるいは高血圧の薬を服用している」と定義される
が、最低血圧が10ミリHg上がるたびに、認知機能に障害が出る危険が7%ずつ上がること
がわかった。

 過去の実験研究では、最低血圧が高いと脳の細動脈が弱くなって神経細胞が損傷を受け
ることがわかっている。チームは「高血圧を治療することで、認知機能障害を防げる可能性
がある」としている。

 今回の研究では、最高血圧と認知機能の間には関連は見られなかった。

 高齢者には高血圧と認知症が多くみられることから、関連があると考えられてきたが、
これまで明確な結論は出ていなかった。

http://www.asahi.com/national/update/0827/TKY200908270174.html