青森地裁で9月2日から3日間開かれる全国3例目の裁判員裁判で、強盗強姦事件の
被害女性2人が、地裁内の別室から映像と音声を法廷に中継する「ビデオリンク方式」で
意見を述べることが19日、関係者の話で分かった。裁判員裁判でこの方式が採用される
のは初めて。
関係者によると、意見陳述は公判2日目に実施。被害者は法廷に入らず、別室から意見を
述べるため、被告とは対面せず、傍聴人には音声だけが伝えられる。裁判員は手元の小型
モニターで被害者の表情などを見ることになる。音声や映像は加工されないという。
また、被害者のプライバシー保護のため、青森地検は裁判員を選ぶ前に地裁から示され
る候補者リストを事前に被害者に見せ、知り合いがいないか確認してもらう方法を検討して
いる。
青森地裁で審理されるのは無職、田嶋靖広被告(22)。今年1月と平成18年7月、いずれ
も青森県十和田市のアパートに侵入して女性を暴行、現金を奪ったとされる2件の強盗強姦
罪などで起訴された。判決は9月4日に言い渡される予定。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090819/trl0908192303005-n1.htm