ブラジル北部アマゾナス州の捜査当局は、「視聴率アップ」を目的に殺人を命令して
いたとして、州議会議員で元テレビ司会者のウォレス・ソウザ容疑者を逮捕したと発表した。
同容疑者はこのほか、麻薬密輸や武器の違法所持などの容疑もかけられている。
警察によると、ソウザ容疑者に関わった15人も逮捕されたが、逮捕者には警官や
警察幹部も含まれていたという。
ソウザ容疑者は警官だった20年以上前に、燃料の盗難事件に関わったとして解雇された。
その後、州議会議員に当選していた。また、警察テレビ番組「カナル・リブレ」の司会者として
も知られている。
調べによると同容疑者は番組「カナル・リブレ」の人気を高めるため、自身が指揮を執る
ギャング組織に対し殺人を命令。現場に、番組スタッフを急行させることで、「臨場感ある
番組」を製作していた。
ソウザ容疑者のギャング組織は、少なくとも6件の殺人事件に関わっていたという。
一方、ソウザ容疑者は容疑を否定。弁護士も、供述宣誓書や捜査手法に問題があると
批判している。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200908130006.html