三井住友元行員がインサイダー取引容疑 未公表情報入手
2009年7月9日3時3分
三井住友銀行の元行員が、銀行勤務時の後輩だった現職行員
から上場企業の合併・買収(M&A)に関する未公表情報を入手
して株を不正に買い付けたとして、証券取引等監視委員会は8日、
金融商品取引法違反(インサイダー取引)の疑いで元行員に
課徴金71万円の納付を命じるよう、金融庁に勧告した。
監視委の調べによると、元行員は08年8月、三井住友銀が扱って
いたM&Aに関する情報を現職行員との食事中に伝え聞き、発表
前にインクリボン大手のゼネラル(09年2月上場廃止)株3千株を
91万5千円で買い付けた疑い。
監視委と三井住友銀によると、元行員は30代後半の男性で、03年
に同行を退職。現在は近畿地方の非上場企業の役員を務めている。
買い付けた株を株価上昇時に売却し、約70万円の利益を得たという。
現職行員は30代男性で、M&Aの助言業務を担当。監視委の調査
や同行の内部調査に「情報を伝えた記憶はない」と話しているが、
監視委は元行員の説明などから情報源をこの現職行員と認定した。
http://www.asahi.com/business/update/0708/TKY200907080399.html