米政府の事実上の管理下で経営再建を進める米保険大手アメリカン・インターナショナル・
グループ(AIG)のエドワード・リディ会長兼最高経営責任者(CEO)は21日、後継者が決ま
り次第、辞任する意向を表明した。
具体的な理由は明らかにしていないが、幹部に対する高額賞与の問題がオバマ大統領や
議会から厳しく批判されており、責任を取ったとみられる。
また、リディ氏は権限の集中を避けるため会長職とCEO職の分離をAIG取締役会に要請。
それぞれ別の人物が引き継ぐことが決まった。
AIGは昨年9月、金融危機の拡大で経営に行き詰まり公的資金の投入で救済され、保険
業界で経営者としての実績を持つリディ氏を経営トップに招いた。自身のボーナスをゼロと
し、年俸を1ドル(約94円)に抑えて再建に取り組む姿勢は当初高く評価されたが、今年に
なって幹部への高額ボーナス支給が発覚し社会問題化。リディ氏と米金融当局の関係悪化
や社内での求心力の低下が指摘されていた。
http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009052201000201.html