去年、東京・あきる野市の公務員の女性と弟を殺害して銀行口座から現金を引き出した
などとして、強盗殺人などの罪に問われた元あきる野市職員の男に、東京地方裁判所
立川支部は、求刑どおり死刑を言い渡しました。
この事件は、去年4月、あきる野市に住んでいた公務員の大福康代さん(当時54歳)と
弟の廣和(当時51歳)さんが殺害されて、遺体を長野県の山に埋められ、2人の銀行口座
から現金あわせて520万円余りが引き出されたものです。あきる野市の元職員、沖倉和雄
被告(61)と、福生市の伊丸岡頼明被告(65)が強盗殺人などの罪に問われ、検察は、
沖倉被告に死刑を、伊丸岡被告に無期懲役を求刑していました。12日の判決で、東京地方
裁判所立川支部の山嵜和信裁判長は「多額の借金の返済に追われたうえでの犯行は、
あまりに身勝手で酌量の余地はまったく無く、2人に死刑を選択することが十分考慮できる」
と指摘しました。そのうえで、「犯行は沖倉被告が終始、主導的な立場にあった」と述べて、
沖倉被告に死刑を言い渡しました。一方、伊丸岡被告には「心底から反省が認められる」と
して無期懲役を言い渡しました。裁判の終了後、沖倉被告の弁護士は控訴する方針を明ら
かにしました。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015917631000.html