大韓航空機爆破事件の実行犯で、3月に拉致被害者の田口八重子さんの家族と面会した
キム・ヒョンヒ元死刑囚が28日、ソウルで日本政府の関係者と面会し、拉致問題解決に向け
て自身の日本訪問に前向きな考えを直接伝えたものとみられます。
これは、日韓両国の関係筋が明らかにしたもので、キム・ヒョンヒ元死刑囚との面会は
28日、ソウル市内で数時間にわたって行われ、日本側からは外務省や警視庁の関係者
が、また韓国側からは外交通商省や情報機関のメンバーが参加したということです。
面会の詳しい内容は明らかにされていませんが、キム元死刑囚は先月11日にプサンで
行われた拉致被害者の田口八重子さんの家族との面会の様子や、横田めぐみさんをはじ
め他の拉致被害者について、北朝鮮にいた当時に見聞きした情報を詳しく話したということ
です。
また関係筋によりますと、キム元死刑囚は今後、拉致問題の解決に向けて、自身の日本
訪問にも前向きで、今回、訪問の希望を直接日本側に伝えたものとみられます。
ただ、今回の面会では、日本訪問について具体的な話し合いには至らなかったということ
です。今回の面会は、日本側の要請に基づいて実現したもので、先月のプサンでの面会に
続いて、拉致問題をめぐる両国の連携が一段と進んだ形となっています。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015704721000.html http://www3.nhk.or.jp/news/K10057047211_01.jpg