東京都は、温室効果ガスの排出量取引について、世界市場の創設などを検討している
国際組織「ICAP」に、アジアの国や地域では初めて加盟することになりました。
ICAPは、温室効果ガスの排出枠を売買する「排出量取引」について、制度の共通化や
世界市場の創設を目指して、おととし10月にEU=ヨーロッパ連合の国やアメリカの一部
の州などで発足し、現在世界の27の国や州などが参加しています。加盟するには、企業
などに対する温室効果ガスの削減の義務づけと排出量取引制度の整備が必要で、東京都
では来年度から大規模事業所に温室効果ガスの排出削減を義務づけることから加盟が
認められることになりました。これは、アジアの国や地域では初めてです。
都は、加盟のあと排出量取引制度をアピールすることにしていて、国として加盟する条件
を満たしていない日本政府に先行して、制度の共通化に向けた国際的な議論に加わること
になります。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015349561000.html