事故米問題「農水省の責任重大」、白書原案に異例の明記
4月2日3時7分配信 読売新聞
農林水産省が5月にまとめる2008年度版「食料・農業・農村白書」
(農業白書)の原案が1日、明らかになった。
農薬に汚染された事故米が不正に転売された問題について、農林
水産省の責任を認め、省内の組織の見直しなどの必要性を指摘
している。
政府が閣議決定する白書で、自らの省庁の責任を明記するのは
極めて異例だ。だが、農水省は職員のヤミ専従の疑いがあると
知りながら隠蔽(いんぺい)していた不祥事を起こしており、事故米
問題の責任を明記するだけでなく、実際に省内改革が実現するのか
どうか疑問視する声もある。
原案では事故米問題について、「(事故米の)横流しを長期にわたって
見逃し、結果として消費者の食の安全に対する不安を招いた農林
水産省の責任は重大」と指摘した。そのうえで「全力をあげて省内の
改革を実行」と強調した。
このほか、原案では、食料自給率の向上については、穀物の国際
価格は、ピーク時に比べて低下したが、2006年秋ごろと比べると
「1・5〜1・8倍の水準」と分析。食料の安定供給のために、米粉や
飼料用米の利用拡大の取り組みなどが重要としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090402-00000016-yom-soci