出版・広告会社「イー・マーケティング」(東京都港区)などの未公開株の販売で得た収入
約9億円を隠したとして、営業代行会社「A&G」(豊島区)と高橋英樹社長(29)が、東京
国税局から法人税法違反(脱税)容疑で東京地検に告発されていたことが6日、分かった。
イー社の臼井弘文社長(52)も、自社株の売却益約2億円を隠したとして、同日までに
所得税法違反容疑で告発された。
関係者によると、臼井社長は2007年、保有する自社株の販売をA&Gに委託した。
A&G社員はイー社の株式公開準備室を名乗って、一般投資家らを電話で勧誘。
1株十数万円から二十数万円で販売したという。
A&Gは、イー社以外にもホログラム製造「ブレイネ」(渋谷区)や舗装材製造「イージー
モダンワークス」(千代田区)などの未公開株を販売したが、販売代行料を収入から除外
するなどし、07年12月期に約9億円を隠し、法人税約2億7000万円を脱税した疑い。
臼井社長は同年、約2億円の売却益を得たが申告せず、所得税約3000万円を脱税
した疑い。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009030600393