FM東京「SCHOOL OF LOCK!」学校掲示板 “健全”なサイト実現
若者をターゲットにしたラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!(SOL)」(FM東京、
月−金曜、午後10時)のウェブサイトをのぞくと、恋や勉強、友情に悩む中高生の
素直な心がつづられている。誹謗(ひぼう)中傷も「ネットいじめ」もない“健全”な内容。
その舞台裏は−。 (石原真樹)
SOLは「甲子園を目指す子、ガリ勉の子、おしゃれなギャル、いろんな価値観の子が
集まる学校」をイメージして、二〇〇五年にスタート。パーソナリティーは「校長」と「教頭」
、ゲストのアーティストは「先生」と呼び、日替わりのレギュラータレントは「生徒」という設定。
トークや歌が中心で、ほかにネットと連動したクイズなどがある。
番組のウェブサイトには、メーンの「学校掲示板」だけでも一日に平均で六千件の
書き込みがある。番組への感想や「恋人いない歴五年だよ〜」「宿題が終わらない!」などの
つぶやきがほとんどで、総じてまじめな印象を受ける。
掲示板の平和を守っているのは、二十四時間体制で掲示板を見守っている番組スタッフだ。
パソコンの前に交代で張り付き、掲示板に書き込みがあると即座に「採用・不採用」を決定、
採用と決まったものだけをほぼ同時に載せる。
いじめや家族問題といった深刻な中身でも、ほかのリスナーから励ましが期待できる
書き込みは「採用」。一方で、自殺をほのめかすなど緊急性が高いものは「不採用」にして、
スタッフが「どうしたの、元気ないじゃん」と電話をかける。
「直接会いに行っていじめっ子をぶっ飛ばすわけにはいかない。けれど、話を聞くだけで
少し元気になる子供もいる。僕らなりの励まし方をしたい」と森田太プロデューサーは話す。
これまでにスタッフが電話をかけた子供の数は何千人にものぼるという。
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>>2以降に続きます)
【ソース】=東京新聞=
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2009021902000053.html