おととし、東京・銀座の貴金属店でおよそ2億円のティアラと
呼ばれる王冠の髪飾りなどが奪われた事件で、警視庁は、
ヨーロッパなどで貴金属店を狙った強盗を繰り返している「ピンク
パンサー」と呼ばれるグループのメンバーのモンテネグロ人の男2
人の逮捕状をとり、ICPO=国際刑事警察機構を通じて国際手配
しました。
国際手配されたのは、いずれもモンテネグロ人の男で、リファト・
ハジアフメトヴィチ容疑者(40)とラドヴァン・イェルシッチ容疑者
(38)の2人です。この事件は、おととし6月、東京・銀座の貴金属
店に2人組の男が押し入り、従業員に催涙スプレーを吹きつけて
100カラットのダイヤモンドやプラチナがちりばめられたおよそ2
億円のティアラと呼ばれる王冠の髪飾りなどを奪って逃げたもの
です。犯行時間が30秒余りときわめて短いなど、その手口から、
警視庁は、ヨーロッパや日本などで貴金属店を狙った強盗を繰り
返している「ピンクパンサー」と呼ばれるグループがかかわってい
るとみて捜査を進めてきました。その結果、それぞれ事件の翌日
と10日後に成田空港から偽造パスポートを使ってフランスに出国
した男2人がいたことがわかり、ICPOに照会したところ、ピンクパ
ンサーのメンバーの2人が判明したということです。警視庁により
ますと、2人は事件の2か月ほど前にいっしょに入国し、都内のホ
テルなどを転々としたうえで犯行に及んでいたということで、警視
庁は、強盗傷害などの疑いで逮捕状をとり、国際手配しました。
NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013998361000.html