世界的な景気の悪化で、アメリカでは、建設機械最大手のキャタピ
ラーがおよそ2万人の人員削減に踏み切るなど、26日だけで、さ
まざまな業種の企業があわせて6万人の人員削減策を発表しました。
アメリカでは26日、決算発表や買収の発表などにあわせて人員
削減を打ち出す企業が相次ぎました。このうち、建設機械メーカー
のキャタピラーは、建設需要の落ち込みに加え、これまで業績を押
し上げてきた世界各地の鉱山など資源開発の分野でも需要が落ち
込んだとして、コスト削減のため、全従業員の18%にあたるおよそ
2万人を削減する方針を明らかにしました。また、大手製薬会社の
ファイザーは別の製薬会社、ワイスとの合併にあたり、両社であわ
せて1万9000人を削減するほか、携帯電話会社のスプリント・ネ
クステルがコスト削減のため8000人、ホームセンター大手ホーム
デポもあわせて7000人の削減を発表しました。さらに、半導体大
手のテキサス・インスツルメンツが3400人、自動車メーカーの
GM=ゼネラル・モーターズも2000人の削減を発表し、26日だけ
で、さまざまな業種の企業があわせて6万人の人員削減を打ち出
しました。世界的な景気の悪化によって、アメリカの企業では年明
けから人員削減の動きが加速し、金融や自動車にとどまらず幅広
い分野で仕事を失う人が増えて、景気後退がさらに深刻になること
が懸念されています。NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013810131000.html