景気の悪化が深刻なイギリスで、消費刺激策の1つとして、先
月、日本の消費税に当たる付加価値税の税率が引き下げられまし
たが、その先月の小売店の売り上げは、前の年の同じ月に比べて
過去最悪の落ち込みを記録し、大きな効果をあげていないことが
わかりました。
イギリス小売業協会が、13日に発表したところによりますと、先
月1か月間の小売店の売上高は、前の年の同じ月に比べて
3.3%減少し、調査を始めた1995年以来、最大の下げ幅を記録
しました。品目別に見ますと、食料品と靴が伸びたほかは、すべて
の品目で売り上げが減少したということです。金融危機による景気
の悪化が深刻なイギリスでは、先月、日本の消費税に当たる付加
価値税の税率が、17.5%から15%に引き下げられましたが、統
計上は大きな効果をあげなかったことになります。イギリス小売業
協会の担当者は、消費は今後も低迷するとしたうえで、「消費者の
間で、雇用への不安が急速に強まっていることも消費が伸びない
大きな要因ではないか」と指摘しています。NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013532161000.html