中国の国営テレビ局・中央電視台による悪質商品の告発番組「毎週質量報告」が4日
放送した内容によると、白髪染め効果をうたったシャンプー数種類に発ガン性物質が
含まれていることが判明した。中国新聞網が伝えた。
番組では、広州市在住の房(ファン)さんの事例を紹介。房さんが白髪染め効果をうたった
シャンプー「一洗黒」を使用したところ発熱し、風邪のような症状が見られた。翌日、症状は
さらに悪化。頭部や顔に湿疹や水ぶくれができたため病院で診察を受けたところ、高濃度の
酸やアルカリなど化学物質による接触皮膚炎と判明。房さんは広州市の食品薬品監督管理
局へ訴えた。
同局の調査では、市内で販売されている同様のシャンプー約30品目は、いずれも漢方成分
や天然植物性成分の使用を表示し、安全性を売り物にしていた。しかし実際には、5品目か
ら不認可の化学物質が確認された。さらに4品目からは、毛皮などを染める工業用原料で
発ガン性が高いため使用が禁止されている化学物質(m−フェニレジアミン)が確認された。
記者が製造企業を取材したところ、製品に表示されている成分の漢方材料や植物性原料は
一切なく、硫酸アンモニウムや硫酸ナトリウムなどの化学薬品を発見した。事態を重視した
広東省食品薬品監督管理局では、今後関係者および関係企業の責任を追及していく方針
だとしている。
http://www.recordchina.co.jp/group/g27370.html