地下鉄の乗務員が規則に反し、白金高輪駅構内の折り返しポイントで喫煙し、
捨てた吸い殻から発煙した問題で、東京都交通局は22日、全乗務員を対象に調査し、
指定場所以外で喫煙したことのある108人とその監督者4人を厳重注意処分とした。
東京メトロでは乗務員2332人のうち54人が指定場所以外での喫煙を認めたが、
口頭による厳重注意処分は過去1年以内の喫煙を認めた10人にとどめるという。
ただ、乗客約4万1000人に影響した今月15日の白金高輪駅での発煙事故については、
発生時間とされる午後6時ごろより前に同駅の折り返しポイントを利用した乗務員のうち、
ポイ捨てを名乗り出た乗務員はいなかったという。
両社によると、指定場所以外での喫煙が新たに判明したのは東京都交通局で4路線9駅、
東京メトロで6路線10駅。乗務員の間で折り返しポイントなどでの
喫煙やポイ捨てが恒常化していたことを裏付ける調査結果となった。
また、東京都交通局はこれまで認めてきた乗務員のたばこの携行を全面的に禁止とし、
折り返しポイントの巡回点検を実施。東京メトロでも喫煙を監視するための
サーモカメラ(赤外線で熱源を感知し映像化する装置)
を白金高輪駅を皮切りに導入するなど、それぞれ再発防止策を講じるとしている。
MSN産経
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/081222/dst0812221809011-n1.htm