ロイターが実施した聞き取り調査によると、18日に発表される10月の全国百貨店売上高は、
高額品や衣料品の動きが鈍かったことから、9月の前年比4.7%減に続き8カ月連続の前年
割れとなる見通しだ。
11月上旬は、気温が低下してきたことから、コートなどの冬物にようやく動きが出てきたという。
10月(速報値ベース)は調査対象の多くが、9月よりもマイナス幅を拡大した。食料品は引き
続き好調なものの、秋冬物の衣料品が冴えない動きとなった。
百貨店からは「婦人部門はニットやジャケットの動きが鈍かった。食品部門は好調」(松屋
銀座本店)、「松坂屋は特選衣料雑貨や宝飾品など高額品を中心に苦戦するとともに秋物
衣料も低調に推移した。北海道物産展が大幅増となった食料品は好調だった」(J.フロント
リテイリング)との指摘が相次いだ。
株価下落の影響も出ており「不安定な金融情勢などの影響から逆資産効果による高額品の
低迷が続き、また、消費マインドの冷え込みが加速したことにより、秋物衣料が伸び悩んだ」
(高島屋)という。
11月上旬は、「かなり冷え込んできたことから、そごうでも西武でも、婦人物ジャケットや
コートを中心にした冬物が動き始めている」(ミレニアムリテイリング)、「先月上旬よりも衣料
品関係が良くなっているが、宝飾などは相変わらずだ」(高島屋)、「食品は好調をキープして
いる」(京王)とのコメントがあった。
http://jp.reuters.com/article/domesticJPNews/idJPJAPAN-34821420081110