ロンドン(CNN)英国防省は20日、1986年から92年までに
報告された未確認飛行物体(UFO)目撃証言をまとめた文書を
公開した。4500ページにわたり、数千件の証言が掲載されている。
同省はUFO証言文書の国立公文書館への移管を4年計画で
進めており、今回の公開はその一環。今年5月には第一弾として、
78年から87年までの文書が一般公開されていた。
新たな文書の中には、イタリア航空会社のパイロットが91年4月、
飛行中に「薄茶色の、ミサイル型の物体」を見たとの報告などが
含まれている。国防省の調査でミサイルだった可能性は排除され、
「UFOだったとみられる」との結論に至ったという。
また、米空軍パイロットが英東部上空で、正体不明の飛行物体を
撃墜するよう指示を受けたとの報告もある。しかし、撃墜する前に
物体はレーダーから姿を消してしまった。パイロットは翌日事情を
聴きに来た人物から、「最高機密なので口外しないように」と命じられたという。
このほか、上空に変わった光が見えた、という市民からの通報などが
多数掲載されている。光の色や形、動きなどはさまざまだ。
国防省はこうした報告を、「敵国などによる領空侵犯があったかどうか」
という視点からのみ検討し、侵犯の事実がなかったと判明した場合は
調査を打ち切るという。同省は「UFOの問題にそれ以上の関心はなく、
地球外生命が存在するかどうかにも回答は試みない」との立場。
結果として、多くの目撃証言で「物体は結局なんだったのか」という疑問が
解けず、なぞは残ったままとなっている。
ソース
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200810200025.html