ノーベル賞のパロディー版、「イグ・ノーベル賞」の授賞式が2日、米マサチューセッツ州の
ハーバード大学で行われた。18回目となった今年は、「イヌに付いているノミの飛距離」
「ポテトチップのパリパリ感の認識」「ひもが必ず絡まる原理」などの研究に賞が贈られた。
今年の生物学賞は、イヌに付いているノミの方がネコについているノミよりも平均20センチ
遠くへ飛ぶことを証明した、仏トゥールーズ国立獣医大学の研究者3人が受賞した。
より物議を醸すとみられているのは、栄養学賞の研究「Auditory Cues in Modulating the
Perceived Crispness and Staleness of Potato Chips(ポテトチップのパリパリ感としけた
感の認識の変化における聴覚的手掛かり)」だ。この革新的研究はイタリア人と英国人の
2人による共同研究で、専門誌「 Journal of Sensory Studies」に発表された。これによると、
ポテトチップの音を電子的に修正することで、食べている人は実際よりもパリパリで新鮮に
感じるようになるという。
物理学賞は、髪の毛や糸などひも状のものが必ず絡まることを数学的に解明した米国の
科学者に贈られた。この原理は、「spontaneous knotting of an agitated string(ぐちゃぐちゃ
になったひもの自発的絡まり)」と命名されている。
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2524706/3393670