平成19年に県内の主な観光地を訪れた観光客は延べ約4666万4800人となり、
昭和54年の統計開始以降で最多だった18年の約4650万2600人を約16万2200人(0・3%)上回って
2年連続で最多記録を更新したことが、県のまとめで分かった。
観光地別では、築城400年祭やひこにゃん人気で盛り上がった「彦根城」が約88万人を集め、前年の13位から3位に躍進。
NHK大河ドラマ「功名が辻」の影響で18年に3位だった長浜市の「豊公園」は約61万人で9位に下がった。
年間1000人以上が見込まれる県内の観光地792カ所の来訪者数を、各市町を通じて県商業観光振興課が集計。
全体の9割以上を占める日帰り客は前年比0・3%増の約4350万人だったが、宿泊客は2・1%増え約317万人となった。
全体の半数近い「大津」地域の宿泊客が増えたことが影響している。
季節別では、琵琶湖で水遊びができる夏の人気が高く、夏(6〜8月)が28・1%、
秋(9〜11月)が27・1%、春(3〜5月)が26・0%、冬(12〜2月)が18・8%だった。
地域別では、彦根城の躍進を反映して「湖東」地域が前年比26・2%増と、増加率が最も高かった。
大きく減少した豊公園を抱える「湖北」地域は、同14・9%減となった。
地域別の宿泊客数では、「湖東」が同5・6%減、「湖北」が同2・7%減だったのに対し、
大学のサークル合宿などの利用が増えた「湖西」が8・0%増、雄琴温泉の宿泊者増に加えて
全国海づくり大会に県内外からの参加者が集まった「大津」が4・3%増と好調だった。
観光地別のランキングは、長浜市の「黒壁ガラス館」(約211万人)と、
初詣客が県内で最も多い多賀町の「多賀大社」(約178万人)が、前年と変わらず1、2位。
3位の「彦根城」は、前年の約48万人から80%以上増えた。4位は「比叡山ドライブウェイ」(73万人)、
5位は野洲、湖南両市と竜王町にまたがる「県希望が丘文化公園」(約68万人)だった。
産経新聞:
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/shiga/081002/shg0810020343000-n1.htm