株取引や商品先物取引で高利回りを約束し、6人から計2億8000万円を集めたとして、
大阪府警生活経済課と西署は30日、出資法違反(預かり金の禁止)の疑いで、大阪市
西区で投資顧問会社「コスモ・エヴァース」を経営していた名古屋市名東区の平山一郎
容疑者(44)や営業担当者ら計5人を逮捕、関係先を家宅捜索した。
平山容疑者らは顧客に元本保証と高率の運用利回りを約束していたが、平成19年7月
ごろに所在不明になり、元本も含めほとんど返還されていないという。被害は計約70人、
総額16億8000万円に上るとみられ、府警は詐欺容疑でも追及する。
調べでは、平山容疑者らは18年5月〜19年7月ごろ、「コスモ・エヴァース」などの社名
で投資顧問会社を名乗り、株や商品先物取引にからめた資金運用話で顧客を勧誘。「現金
を預けてくれたら1カ月5%〜6カ月300%の運用利回りを約束する。元本も保証する」と
6人にもちかけ、計約2億8000万円を預かった疑い。
平山容疑者は大阪市西区のビルに事務所を開設。コスモ・エヴァースのほかに「サティス」
などの社名も名乗っていた。広告宣伝などで派手に客を集めることはせず、営業担当者ら
が一件一件営業に回る手口で顧客を勧誘していたという。
近畿財務局によると、財務省や全国の財務局には、コスモ・エヴァースやサティスという
社名で投資顧問業の登録はされていない。
府警は、平山容疑者らが当初から現金をだまし取る目的で投資顧問会社を名乗って金を
集めていたとみており、詐欺容疑での立件を視野に捜査を進める。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080930/crm0809301429020-n1.htm