日経プレスリリース
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=200271&lindID=4 鶏卵中のカビ毒(アフラトキシン類等)を効率的に分析できる方法を開発しました
9月19日、(社)日本食品衛生学会 第96回学術講演会(神戸)で発表
キユーピーは、鶏卵をサンプルとし、アフラトキシン類をはじめとする16種類のカ
ビ毒を一斉に分析できる方法を開発し、このたび日本食品衛生学会で発表します。
新しい分析方法では、サンプルからカビ毒を抽出する方法や不純物を除去する方
法を工夫し、機器分析に供するカビ毒を効率的に集められるようにしました。さらに
、タンデム四重極型質量分析計付高速液体クロマトグラフィー(LC/MS/MS)で
分析結果を確認することにより、16種類のカビ毒を1回の操作で分析できるように
しました。
カビ毒は主に穀物などの乾燥品から検出されるため、分析法も乾燥品を対象にし
た方法がほとんどです。そのため、これまでは鶏卵のように水分を多量に含むサン
プルで、カビ毒を一斉分析する方法は確立されていませんでした。今回の研究結果
により、マヨネーズや卵加工品などに使われる鶏卵の安全性が、さらに高いレベル
で確認できるようになりました。
<新しい分析方法の工夫>
抽出
▼ カビ毒の抽出に使う溶媒の水の割合を検討し、最適な溶媒組成にした
不純物除去
▼ カビ毒が効率よく集められるように、吸着剤による処理の条件を工夫した
分析・結果確認
LC/MS/MSを用い、多成分を一斉に分析できるようにした
キユーピーは、安全・安心な商品を食卓にお届けできるよう、今後も原料の品質
管理のレベルアップに取り組んでいきます。