ケニア西部エルドレットで1日、昨年12月27日に行われた大統領選以降続く暴動を逃
れて多数の住民が避難していた教会に群衆が放火、AP通信は赤十字関係者の話として、
少なくとも50人が死亡したと伝えた。暴動による同国内での死者は1日までに計270人
以上に上るという。
教会での犠牲者のほとんどがキバキ大統領と同じケニアの最大民族キクユの人々で、
多くが子どもだった。同国では、優遇されてきたキクユと、反目する民族との対立が今後、
さらに激化する事態も懸念されている。
同12月30日に現職キバキ大統領が再選して以降「選挙に不正があった」とする野党
支持者らによる暴動がケニア各地で発生している。
一方、欧州連合(EU)の選挙監視団は1日、「大統領選の開票の過程が不透明」として、
キバキ氏が野党候補オディンガ氏を小差で破ったとの最終結果に疑念を示した。政府は
不正を一切否定している。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/080102/mds0801020925000-n1.htm