ノロウイルスなどの病原体による感染性胃腸炎が今冬も流行していることが、国立感染症
研究所感染症情報センターのまとめで分かった。
5歳以下の子どもが全体の6割を占め、例年より多いペースで増加しているという。
全国約3000か所の小児科から寄せられた報告によると、感染性胃腸炎は、保育園など
を中心に秋ごろから増え始めた。10月初旬に週1万人弱だった患者数は、今月中旬(10〜
16日)には週5万8352人を記録。全体の患者数はこの7〜8倍にのぼると推定している。
大流行した昨年の同時期(報告患者数約6万9000人)より少ないものの、例年同時期
(同約4万人)よりもかなり多い。
都道府県別にみると、大分や長崎、鹿児島など九州での流行が目立ち、年齢別では、
0〜1歳児が23%、2〜3歳児が20%、4〜5歳が17%となっている。
異例の大流行となった昨年は、年間114万4808人もの感染性胃腸炎患者が報告された。
推定患者数は約874万人だった。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20071226i104.htm