【訃報】モーリス・ベジャールさん80歳 バレエ振付家

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 バレエに哲学や神学を持ち込んで革命的に表現領域を広げ、「20世
紀最高の振付家」と呼ばれたフランス出身のモーリス・ベジャールさん
が22日、スイス・ローザンヌの病院で死去した。日本の関係者に連絡
が入った。80歳だった。
 仏マルセイユ生まれ。哲学者の父に幼時から幅広い教養を授けら
れ、健康のために14歳でバレエを始め、のめり込んだ。1955年ごろ
から振り付けに専念。59年、ストラビンスキー作曲「春の祭典」を、シカ
の交尾に想を得た身体論的な“官能の春”として振り付け、従来の舞
踊概念を一新して衝撃を与えた。60年、ブリュッセルに「20世紀バレ
エ団」を創設。87年以降はローザンヌに本拠を移し、「ベジャール・バ
レエ・ローザンヌ」を主宰していた。マイニチJP梅津時比古、斉藤希史子
http://mainichi.jp/select/person/news/20071123k0000m060109000c.html
代表作は、赤い円卓の上で踊る主役(メロディー)を群舞(リズム)が
取り囲む「ボレロ」(ラベル作曲、61年)。クロード・ルルーシュ監督の
映画「愛と哀(かな)しみのボレロ」(81年)で紹介され、センセーション
を巻き起こした。バレエの洗練された技術を用いながら、土俗的な舞
踊の官能性と祝祭性を取り戻し、さらに現代が抱える思想的な問題を
盛り込んで一大スペクタクルに仕立てる手法は、舞台芸術のジャンル
を超え、哲学、音楽、文学界にまで大きな影響を与えた。
 日本通としても知られ、特に東京バレエ団と親交が深かった。「仮名
手本忠臣蔵」を翻案した「ザ・カブキ」(86年)、三島由紀夫の生涯を描
く「M(エム)」(93年)を初演させたほか、近年は「ボレロ」の上演を同
バレエ団のみに許していた。
 94年、舞踊界から初めてフランス学士院の芸術アカデミーに入会。
99年、京都賞。06年12月末、ベジャール・バレエ・ローザンヌの公演
中に舞台上で80歳の誕生会が開かれ、笑顔で祝福を受けたが、今年
に入って心臓と肝臓の不調により、入退院を繰り返していた。
3Ψ:2007/11/23(金) 16:02:42 ID:4rYV4S+l0
俺のボレロを見ずに死んでしまうなんて…
4Ψ:2007/11/23(金) 16:29:35 ID:JleoD8ERO
萩尾望都さんはかなりお好きだったんではないか
5Ψ:2007/11/23(金) 17:04:05 ID:1I36DWtz0
名前は聞いたことあるなあ
6Ψ
この人は、親日家だったらしい