バレエに哲学や神学を持ち込んで革命的に表現領域を広げ、「20世
紀最高の振付家」と呼ばれたフランス出身のモーリス・ベジャールさん
が22日、スイス・ローザンヌの病院で死去した。日本の関係者に連絡
が入った。80歳だった。
仏マルセイユ生まれ。哲学者の父に幼時から幅広い教養を授けら
れ、健康のために14歳でバレエを始め、のめり込んだ。1955年ごろ
から振り付けに専念。59年、ストラビンスキー作曲「春の祭典」を、シカ
の交尾に想を得た身体論的な“官能の春”として振り付け、従来の舞
踊概念を一新して衝撃を与えた。60年、ブリュッセルに「20世紀バレ
エ団」を創設。87年以降はローザンヌに本拠を移し、「ベジャール・バ
レエ・ローザンヌ」を主宰していた。マイニチJP梅津時比古、斉藤希史子
http://mainichi.jp/select/person/news/20071123k0000m060109000c.html